遺言書を隠してしまった場合

自分が不利な立場に

基本的に相続については遺言書がとても重要な存在となります。
よほどのことがない限りは遺言書に書かれている内容が優先されるからです。
仮に遺言書の中に自分にとって不利なことが書かれている場合は、その書類を隠してしまおうと考える方がいるかもしれません。

実際にそのようなケースは珍しくなくて、自分の相続分を増やすために家族から遺言書を隠すということもあります。
そのような事実が見つかった場合には、遺言書を隠した人は相続資格を失ってしまいます。
隠す以外でも、たとえば偽造したり、捨ててしまったとしても同じ扱いを受けることになります。

他にも相続資格を失ってしまう条件は民法によってさまざまに規定されています。
遺言書を隠したいと思ったとしても絶対にそのようなことをしてはいけません。
それをしてしまうと、結果的に自分が不利な立場となってしまうだけです。

ただし、どんなときでも必ず遺言書を隠せば相続資格を失うわけではありません。
たとえば、遺言書を隠したとしても、その人自身が得をしないというケースもあります。
この場合には相続資格を失わない可能性もあるのです。

ケースとしては、みんなできちんと話し合いをしたいからという理由で遺言書を隠してしまうこともあります。
もし隠した遺言書が見つからなかった場合には、全員で話し合いをして遺産の分割をすることになります。

遺言書が隠されている場合

たとえば故人が遺言書をどこかに隠してしまっていて、それが見つからないというケースもあります。
遺言書というのは生前には見られたくないと考えている方は多いです。
ちょっと自分が留守にしている間に誰かに見られてしまうことがあれば大変です。

しかし、絶対に誰も見つからないような場所に隠してしまうと、自分の死後に誰も見つけてくれなくなります。
基本的には金庫の中に隠しておくことが一番良いやり方であり、実際に金庫の中に隠されていることは多いです。
本人が亡くなったときには、まず間違いなく金庫は開けられるからです。

本人が生きている間に勝手に金庫の中を開けるわけにはいきません。
そのため、隠し場所としてはとても有効なのです。
また、銀行の貸し金庫の中に隠しておくという方法もあります。

ただし、この場合は本当に信頼できる人物に、自分の遺言書が貸し金庫の中に隠されていることを伝えておく必要があります。
弁護士や行政書士といった専門家に預けておくという方法もあります。
この場合は本人が死亡したときにはすぐに連絡できるような状態を作っておく必要があります。
遺言書が保管されている場所というのはだいたい上記のようなところとなっています。