遺言書が2通でてきた場合、どうすればいい?

再協議の意見は尊重される

まれに、せっかく遺言書にしたがって遺産分割協議が成立したのに、そのあとに条件が異なっている遺言書が見つかることがあります。
あとに見つかった方の遺言書にはどのような効力があるのでしょうか。
基本的に遺言書の内容は絶対的なため、たとえ協議が成立したとしても、新しく見つかった遺言に反している部分は無効となります。

もちろん、新しく見つけられた遺言書の方が作成された日付が古いならば何の問題もありません。
しかし、日付が新しい場合にはそちらの方が優先されるのです。
ただし、相続人みんなが合意したならば、あとで見つかった方の遺言書の内容を無視することができます。

一人でも新しい遺言についての再協議を求める人がいるならば、その人の意思はきちんと尊重されます。
このように遺言というのは非常に強力な力を持っているのです。
相続においては何よりも最優先されられるのが遺言書の内容なのです。

基本的に被相続人は自分の意思にしたがって財産を分配する権利を持っています。
たとえ本人が亡くなっていたとしても、遺言を無視して勝手に遺産分配をすることはできません。
遺言書を無視した内容は無効となってしまうことがあります。

ただし、相続人全員が遺言書を無視することに合意した場合、故人は亡くなっているためそれを訴えることができず、問題は生じません。
全員が遺言を放棄してから、あらためて全員で遺産分割協議を行うことはできます。

遺産分割協議とは

故人の財産について調査が終われば、遺産分割協議が行われることになります。
基本的には遺言通りに遺産が分配されるのですが、たとえば細かい指定のない財産がある場合は多いため、たとえ遺言書があっても普通は相続人全員が話し合いをすることになります。
どのようにして遺産を分け合うのかを話し合いで決めることが遺産分割協議です。

まずは共同相続人が協議をします。
このとき、全員が合意するならば、遺言によって決定されている指定相続分や法定相続分にしたがわないことも可能です。
また、場合によっては特定の人の所得分を0とするような決定も可能です。

協議によってどうしても内容がまとまらない場合には家庭裁判所へ頼むことになります。
調停を申し立てて、それが成立しないときには審判手続に移行することになります。
現金であれば平等に分配することが容易ですが、建物や土地の場合は分割が難しいです。

このときには、遺産をそのままの形で分割するか、あるいは一度売却をしてそこで得られた利益を分割する方法があります。
それぞれが共有して分割するという方法もあります。
後々トラブルにならないような方法によって分割しなければいけません。